ハダニの対処

胡蝶蘭の中でもハダニも、やっかいな害虫であり、室内で育てても発生します。1年中発生しやすく、特に湿度の高くなる梅雨明けから繁殖することが多いです。まさしくダニの形をしており、白斑ができると、その中にハダニがいます。放置すると葉が巻いてよじれ、蜘蛛の巣のようになることもあります。

薬剤ハダニは乾燥しているところが好きなので、葉に水を振りかけるなどして、発生を予防します。薬剤を使用して除去することも出来ますが、1種類だけの薬剤だと耐性が付くので、3種類ほどの薬剤をローテーションさせて使うようにします。薬剤としては、植物のダニ用の薬を使うと良いです。

またハダニと似たような害虫として、コナダニがいます。ハダニと違い湿度の高い暗い場所を好みます。針の先ほどの小さな虫であり、肉眼では見えにくいほど小さな虫なので、つぼみや花に発生し、胡蝶蘭の中で1つだけ花が枯れていたらコナダニが原因のことがあります。対処方法としては、光がある場所で胡蝶蘭を育て、有機物の肥料は与えないようにします。通常の飼育で、十分に対処することが可能です。もしもコナダニが発生してしまったときは、適切な効果のある薬剤を使うと除去できます。

カイガラムシの対処

カイガラムシは、葉にカビのように白く付着し、これが卵です。そして成虫になると、貝殻のような形となり、そのためにカイガラムシと呼ばれます。胡蝶蘭の養分を吸い取る虫であり、一度発生すると駆除するのに時間がかかり、根気が必要です

歯ブラシ葉にカイガラムシが発生したら、ガーゼや歯ブラシを使い取り除きます。葉に傷が付かないように注意しながら除去し、取りにくい時は爪楊枝を使うと良いでしょう。プロピレングリコールを含まない中性洗剤を2,000倍に薄め、葉以外にも株や鉢に注ぎます。その後すすぐようにして、葉や株に水を注ぎます。中性洗剤を使用することで、目に見えない害虫も除去できます。2週間に1度は、中性洗剤で洗い流すと良いでしょう。

カイガラムシは、外から株を持ってくると発生することが多く、隣の花にも写りやすいので、注意しましょう。薬剤を使用しても発生を防止できるので、定期的に薬剤をスプレーすると良いです。ただ薬剤を使用するときは葉にスプレーするようにして、根には使わないようにします。カイガラムシを見つけた時は、葉から取り除いて除去するのみならず、発生しないように薬剤を散布しておきます。一カ所で見つけると、その周囲にも発生していることがあるので、周囲も探してみて、薬剤を散布しましょう。続いては、ハダニの対処について説明します。

害虫を発生させないポイント

霧吹き害虫を発生させないようにするには、胡蝶蘭の環境を整えることが良いです。それはつまりは害虫が苦手な環境にして、胡蝶蘭が育ちやすい環境にするということです。まずは基本となる風通しの良い場所に置くようにします。胡蝶蘭は通気性の良い場所が好きであり、風通しがよいと虫も付きにくくなります。亜熱帯地方の植物なので、温かいところで育ちます。気温は15度以下にしないようにして、室内であれば30度ぐらいまでは快適に育っていきますが、35度以上だと胡蝶蘭に負担になります

葉水と言い、霧吹きを使って、胡蝶蘭の葉の表裏に水を拭きかけるのは、乾燥した場所を好むハダニなどから守ります。可能な限り1日に何度も行うのが良いですが、気がついたら行うようにしましょう。

しかし葉水は効果がありますが、胡蝶蘭はそれほど水を必要としない植物であり、土や根への水やりは、時々で良いです。1週間程度は水やりをしなくても育っていく植物であり、水やりの頻度が多いと、根が腐って虫が発生します。土や根が常に湿っているような状態は、胡蝶蘭にとっては良くない環境であり、2週間に1回程度水やりを行うぐらいで大丈夫です。受け皿に水が溜まっているようであれば、捨てるようにしましょう。

胡蝶蘭に付く害虫

ハダニ胡蝶蘭に付く虫は、胡蝶蘭を食べてしまう害虫と、無害な虫がいます。まず害虫として主な種類は、ハダニ、コナダニ、カイガラムシ、コナイガラムシ、スリップス、ナメクジです。この中でも特に、ハダニやカイガラムシが発生しやすく、もしも胡蝶蘭に付いているのを見つけたら、すぐ対処しましょう。逆に無害な虫は、コバエです。水苔を使って栽培することの多い胡蝶蘭は、水が好きなコバエを呼び寄せることもあります。ただしコバエは、つぼみを食べることがあり、また根が腐っていると発生することもあるので、つぼみと根を確かめてみると良いでしょう。さらには、テントウムシは益虫となっており、胡蝶蘭に発生する害虫を食べて駆除してくれます。あまりテントウムシが多すぎるのも良くないので、数が多いときは除去します。

害虫を発見したら、基本は取り除く、そして薬剤を使用して対処することになります。ただし薬剤を使用するときは、ハダニは耐性を持ちやすいので、ハダニに対する薬剤は、違う種類の薬をローテーションさせて使う方が良いでしょう。同じ薬ばかり使うと、そのうち効かなくなります。薬剤の種類によっては、胡蝶蘭にとっても強すぎる種類もあり、使うと枯れさせてしまうこともあります。使ってはいけないとされる代表的な薬剤があるので、使用するときは、説明書きを良く読んでおきましょう。害虫の種類によっては、薬剤よりも、葉水で対処する方が良い場合もあるのです。